「X(旧Twitter)で見かけた面白い投稿、後で見返したいからスクショしたいな。でも、撮影したことが相手に通知されたらちょっと気まずい…」
そう考えた経験はありませんか?
結論から言うと、2025年9月現在、基本的にXでスクリーンショットを撮影しても、投稿した相手に通知がいくことはありません。
しかし、使い方によってはトラブルに発展する可能性もゼロではありません。この記事では、「スクショは本当にバレないの?」という疑問から、他のSNSとの比較、そして安全に利用するための注意点まで、分かりやすく解説していきます。
X(Twitter)でスクリーンショットを撮ってもバレない!が基本
XのアプリやWebサイトには、スクリーンショットを検知して相手に通知する機能は、現在のところ実装されていません。そのため、ほとんどの場面でスクショを撮っても相手に知られる心配はないと言えるでしょう。具体的にどんな場面でバレないのか、詳しく見ていきましょう。
通常のポスト(ツイート)やプロフィール画面
タイムラインに流れてくる通常のポスト(旧ツイート)や、気になるアカウントのプロフィール画面をスクショしても、相手に通知が届くことは一切ありません。
これは、Xが情報を広く拡散させることを目的としたSNSだからです。誰かが有益な情報や面白い投稿をスクショで保存することは、ごく自然な使い方として想定されています。通知機能があると、ユーザーが気軽に情報収集できなくなってしまうため、今後もこの仕様が大きく変わる可能性は低いと考えられます。安心して、気になった投稿を記録してくださいね。
DM(ダイレクトメッセージ)のスクショも通知されない
「1対1のやり取りであるDMなら、さすがにバレるのでは?」と心配になる方も多いかもしれません。
ご安心ください。XのDMをスクリーンショットで撮影しても、相手に通知がいくことはありません。Instagramの「消えるメッセージモード」のように、特定の条件下で通知が飛ぶ機能はXには備わっていないためです。
ただし、技術的にバレないからといって、無断でDMのやり取りを第三者に見せるのはマナー違反です。相手との信頼関係を損なう原因にもなりかねないので、個人的な記録として留めておくのが賢明でしょう。
鍵垢(非公開アカウント)の投稿も同様にバレない
フォロワーだけに投稿を公開している、通称「鍵垢」。この非公開アカウントの投稿を、フォローしている人がスクショした場合も、投稿主に通知がいくことはありません。
しかし、ここには大きな注意点があります。鍵垢の投稿は、投稿主が「この人になら見られてもいい」と信頼したフォオーだけに向けたものです。その内容をスクリーンショットに撮り、許可なく外部(他のSNSなど)に公開する行為は、投稿主の意図を踏みにじる重大なマナー違反となります。場合によっては、人間関係のトラブルや法的な問題に発展する可能性もあるため、絶対にやめましょう。
【注意】Xのスクショで通知が来ると噂された過去の機能
「昔はスクショしたらバレるって聞いたけど…」という噂、耳にしたことがあるかもしれません。その噂の原因は、過去に存在した「フリート(Fleets)」という機能にあると考えられます。
フリートは、Instagramのストーリーのように24時間で自動的に消える投稿機能で、2021年にサービスを終了しました。
このフリートには、投稿を閲覧したアカウントのリスト(足跡)が投稿主に表示される仕様がありました。誰が自分の投稿を見たのかが分かってしまうわけです。スクリーンショットを撮ったこと自体を知らせる直接的な通知機能はありませんでしたが、「フリートを開く=見たことがバレる」という仕組みが、「スクショがバレる」という噂に繋がった可能性があります。
もちろん、フリートは現在廃止されている機能ですので、今になって心配する必要は全くありません。
他のSNSではスクショ通知が来る?X(Twitter)との比較
Xではバレないと分かりましたが、「他のSNSアプリではどうなの?」と気になりますよね。主要なSNSのスクリーンショット通知の仕様を比較表にまとめました。
SNS名 | 通知が来るケース | 通知が来ないケース |
---|---|---|
X (Twitter) | なし | 全てのコンテンツ |
消えるメッセージモードのDM、個別送信されたストーリー、消える写真・動画 | 通常の投稿、ストーリー、リール、通常のDM | |
LINE | なし | トーク、LINE VOOM、プロフィールなど全て |
なし | 投稿、ストーリー、メッセンジャーなど全て | |
TikTok | なし | 動画、プロフィール、DMなど全て |
BeReal. | 投稿のスクショ(誰がスクショしたかも特定可能) | 画面録画(ただし将来的に変更の可能性あり) |
このように、ほとんどのSNSではスクリーンショットを撮っても通知されないのが一般的です。
ただし、InstagramやBeReal.のように、プライベートなやり取りや特殊なコンセプトのアプリでは、ユーザーのプライバシーを守るために通知機能が備わっている場合があります。特にInstagramは仕様変更が頻繁に行われるため、DMなどをスクショする際は注意しておくと良いでしょう。
なお、Instagramの消えるメッセージモードでは、AndroidとiPhoneで若干仕様が異なります。Android版では、スクショを撮っても画像が全画面真っ黒の状態でしか保存できません。また、iPhoneでは画面録画も相手に通知されますが、Androidでは画面録画の通知はありません。
スクショはバレないけど…投稿・共有する際の注意点
Xのスクリーンショットは通知されませんが、その画像をどう扱うかによっては、思わぬトラブルを招くことがあります。スクショを撮った画像を誰かに見せたり、SNSに投稿したりする前に、以下の点を確認してください。
個人情報の取り扱いに注意!
スクリーンショットには、あなたが思っている以上に多くの情報が含まれています。特に、他のSNSに投稿する際は細心の注意が必要です。
- アカウント名、ユーザーID(@から始まる文字列)
- アイコンやヘッダーの画像
- 投稿に含まれる個人の顔写真や、場所が特定できる背景
これらの情報が写り込んだまま画像を公開すると、写っている人のプライバシーを侵害してしまう恐れがあります。他人の投稿のスクショを共有する場合は、必ずトリミング(切り抜き)や塗りつぶしなどの加工を行い、個人が特定できないように配慮しましょう。
スクショしたのが自分だとバレたくないので別垢から投稿(公開)←バレるかも
スクショ画面を撮って別垢から投稿(公開)した場合にも、撮ったのが誰なのか推測される場合があるので要注意です。例えば、Xのプロフィール画面のスクショでは、ボタンの状態などから以下のようなことが読み取れます。
「プロフィールを編集」ボタンが表示されている
→自身のアカウントでスクショしている(自演した場合バレる)。
「フォロー」ボタンが表示されている
→(スクショされた人の)フォロワーじゃない人がスクショしている。
「フォロー中」ボタンが表示されている
→(スクショされた人の)フォロワーがスクショしている。
「フォローされています」と表示されている
→(スクショされた人に)フォローされている人がスクショしている。
「フォローされています」と表示されていない
→(スクショされた人に)フォローされていない人がスクショしている。
他にも、「ブロックしています/されています」、「●●さんにフォローされています」などの表示から、スクショした人を絞れてしまう場合があります。
「通知が行く・行かない」とは別問題として、スクショを公開すると、その画面の情報から「誰が撮ったのか」推測できるケースがあることを理解しておく必要があります。
著作権・肖像権の侵害リスク
Xに投稿されているイラスト、写真、文章、動画などには、投稿者が持つ「著作権」があります。また、人物が写った写真には、その人の「肖像権」が存在します。
これらの画像をスクリーンショットで保存し、個人で楽しむ範囲(私的利用)であれば問題ありません。しかし、その画像を無断で自分のSNSアカウントに再投稿したり、自分の作品であるかのように公開したりする行為は、著作権や肖像権の侵害にあたる可能性があります。特に、クリエイターが作成したイラストや漫画などを安易に転載するのは絶対にやめましょう。
無断転載によるトラブル
最も注意すべきなのが、無断転載によるトラブルです。前述した「鍵垢」の投稿内容を外部に漏らす行為はもちろんのこと、有料noteやファンクラブ限定コンテンツなど、クローズドな場で公開されている情報をスクショして拡散する行為は、法的な問題に発展する可能性が非常に高いです。
発信者情報開示請求などを通じて投稿者が特定され、損害賠償を請求されるケースも実際に起きています。技術的にバレないからといって、安易に情報を拡散するのは絶対にやめましょう。
まとめ:Xのスクショは通知されないが、思いやりを持って使おう
この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- X(Twitter)でポストやDM、プロフィールをスクショしても相手に通知は行かない。
- 過去に存在した「フリート」機能が、「バレる」という噂の原因になった可能性がある。
- 多くのSNSでは通知機能はないが、Instagramの一部機能やBeReal.など例外もある。
- スクショ画像を共有・公開する際は、個人情報や著作権、無断転載に十分注意する必要がある。
技術的には、Xのスクリーンショットはバレることはありません。しかし、その一枚の画像には、投稿した人の思いや個人情報が含まれていることを忘れないでください。
スクリーンショットを撮る前に、「この画像をどう扱うか」「相手がどう思うか」を一度立ち止まって考える習慣が、あなた自身を不要なトラブルから守ることにも繋がります。ルールとマナーを守って、楽しく快適にXを利用していきましょう。
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