「X(旧Twitter)で、あの情報いつ流れてきたんだっけ…?」
「去年の今頃、自分は何をポストしてたかな?」
タイムラインをひたすら遡って、過去の投稿を探すのに一苦労した経験はありませんか。
実は、Xには特定の期間や日付を指定してポストを検索できる、とても便利な機能があります。いくつかの検索コマンドを覚えるだけで、膨大な情報の中から目的のポストをピンポイントで見つけ出せるようになります。
この記事では、Xの期間指定検索の基本から、マーケティングや情報収集に役立つ応用テクニック、そして「なぜか上手く検索できない…」といった疑問を解決する方法まで、分かりやすく解説していきます。
Xの期間指定検索とは?基本的なコマンドを解説
Xで期間を指定して検索するには、since:
とuntil:
という2つのコマンドを使います。とてもシンプルなので、まずはこの2つだけ覚えてみましょう。
since:YYYY-MM-DD
: 指定した日付以降のポストを検索until:YYYY-MM-DD
: 指定した日付以前のポストを検索
例えば、「2025年6月1日から6月30日までの間に投稿された『梅雨』に関するポスト」を探したい場合は、Xの検索窓に以下のように入力します。
梅雨 since:2025-06-01 until:2025-06-30
このようにキーワードとコマンドを組み合わせることで、指定した期間内の投稿だけを絞り込んで表示できます。「since:
だけ」あるいは「until:
だけ」で使うことも可能です。
入力する際は、以下の点に注意してください。
- コマンドや記号はすべて半角で入力する
- キーワードとコマンド、コマンドとコマンドの間には半角スペースを入れる
- 日付は「2025-06-01」のように、年-月-日の形式で入力する
また、筆者の端末で動作確認したところ、キーワード等を指定せずに日付だけ指定して検索するとエラーになってしまうようです。(2025年7月現在)
例:
正常に表示される:梅雨 since:2025-06-01 until:2025-06-30
エラー表示になる:since:2025-06-01 until:2025-06-30
PC版「高度な検索」について
PC(ブラウザ)版のXには「高度な検索」という機能があり、コマンドを覚えなくてもカレンダーから日付を選ぶだけで簡単に期間指定ができます。
ただし、日付だけを設定してもエラーになる点は、前述の検索コマンドと同様です。
ちなみに当サイトでも、「高度な検索」に似た検索コマンドコピペツールを公開しています。興味がある方はぜひ試してみてください。
→X(旧Twitter)の検索コマンド簡単コピペ:条件を指定してボタンを押すだけ!ポスト(投稿)検索
【応用編】検索精度を爆上げする便利コマンド一覧
期間指定検索に慣れてきたら、他の検索コマンドと組み合わせて、さらに検索精度を高めていきましょう。「特定のアカウントが、指定した期間に投稿した画像付きのポスト」といった、複雑な条件での絞り込みも可能になります。
覚えておくと非常に便利なコマンドを、使用例とともに一覧表にまとめました。
コマンド | 意味 | 使用例(「夏休み」に関する投稿を2025年7月以降に検索) |
---|---|---|
from:@ID | 特定アカウントのポスト | 夏休み from:@googlejapan since:2025-07-01 |
to:@ID | 特定アカウントへの返信 | 夏休み to:@googlejapan since:2025-07-01 |
filter:images | 画像付きポスト | 夏休み filter:images since:2025-07-01 |
filter:videos | 動画付きポスト | 夏休み filter:videos since:2025-07-01 |
filter:links | リンク付きポスト | 夏休み filter:links since:2025-07-01 |
filter:verified | 認証済みアカウントのポスト | 夏休み filter:verified since:2025-07-01 |
min_faves:数字 | 指定数以上の「いいね」 | 夏休み min_faves:1000 since:2025-07-01 |
min_retweets:数字 | 指定数以上のリポスト | 夏休み min_retweets:500 since:2025-07-01 |
lang:ja | 日本語のポスト | 夏休み lang:ja since:2025-07-01 |
-キーワード | 特定ワードを除外 | 夏休み -宿題 since:2025-07-01 |
“キーワード” | フレーズと完全一致 | “夏休み 旅行” since:2025-07-01 |
A OR B | AまたはBを含む | (海 OR プール) 夏休み since:2025-07-01 |
これらのコマンドは、複数組み合わせて使うこともできます。目的の情報に素早くたどり着くために、これらの応用コマンドもぜひ使いこなしてみてください。
【X運用者向け】マーケティング・情報収集に役立つ検索術
検索コマンドは、日常的な情報収集だけでなく、企業のXアカウント運用やマーケティングリサーチにおいても絶大な効果を発揮します。ここでは、具体的な活用シーンをいくつか紹介しますね。
1. 競合の人気投稿を分析する
競合アカウントがどのような投稿で多くのエンゲージメントを獲得しているか分析することは、自社の運用戦略を立てる上で非常に重要です。
検索例: from:競合アカウントID min_faves:1000 since:2025-01-01
このコマンドを使えば、「特定の競合アカウントが、今年に入ってから投稿した1000いいね以上のポスト」を一覧で確認できます。これにより、ウケの良いコンテンツの傾向や、ユーザーが関心を持つトピックを効率的に把握することが可能です。min_retweets
と組み合わせるのも有効でしょう。
2. 自社製品・サービスに関する口コミを収集する
ユーザーのリアルな声(UGC:User Generated Content)は、商品開発や改善のヒントの宝庫です。ポジティブな意見だけでなく、ネガティブな意見も収集することで、顧客満足度の向上に繋げられます。
検索例: "自社製品名" (最高 OR 便利 OR 買ってよかった) -RT lang:ja
このように検索すると、リポストを除いた、製品に関するポジティブな生の声を発見しやすくなります。逆に、「(不便 OR 最悪 OR 壊れた)」などで検索すれば、改善点や課題の発見に役立ちます。-RT
でリポストを除外するのが、純粋な口コミを探す際のポイントです。
3. 特定分野のインフルエンサーを探す
自社の商品やサービスと親和性の高いインフルエンサーを探す際にも、検索コマンドが役立ちます。
検索例: (ファッション OR アパレル) lang:ja filter:verified min_faves:500
例えばこのように検索すると、「ファッションやアパレルについて日本語で発信している、認証済みアカウントの投稿で、500以上のいいねがついているもの」が見つかります。こうした影響力のあるアカウントリストを作成し、プロモーションの依頼を検討する際の参考にできます。
Xの期間指定検索ができない・うまくいかない原因と対処法
「コマンドを正しく入力したはずなのに、検索結果がおかしい…」そんな時は、いくつかの原因が考えられます。よくある失敗例と、その解決策を見ていきましょう。
原因1:コマンドの入力ミス
最も多いのが、単純な入力ミスです。特に以下の点は間違いやすいので、もう一度確認してみてください。
- コロン(:)やスペースが全角になっている:コマンドで使う記号やスペースは、すべて半角で入力する必要があります。
since
やuntil
のスペルが違う:正しいスペルで入力されているかチェックしましょう。- 日付の形式が間違っている:「2025/07/01」や「2025.7.1」のような形式では正しく認識されません。必ず「YYYY-MM-DD」の形式(例:
2025-07-01
)で入力してください。
原因2:スマホアプリの検索窓での挙動
Xのスマホアプリ(iOS/Android)では、検索コマンドの挙動が不安定なことがあります。特に、日本語入力との兼ね合いで、意図せず全角スペースが入ってしまうことも多いようです。スマホでコマンド検索を試してうまくいかない場合は、SafariやChromeなどのブラウザからX(x.com)にアクセスし、そちらの検索窓で試してみてください。ブラウザ版の方が、コマンドが正常に機能しやすい傾向にあります。
原因3:検索対象のポストが存在しない
そもそも検索対象となるポストが存在しない可能性も考えられます。
- 非公開アカウント(鍵垢)のポスト:フォロー関係にない限り、非公開アカウントの投稿は検索結果に表示されません。
- 削除されたポスト:すでに投稿者が削除したポストは、検索しても見つけることはできません。
- 指定した期間に該当ポストがない:当然ですが、指定した期間内に条件に合うポストが1つもなければ、何も表示されません。期間やキーワードを変えて、再度検索を試してみましょう。
まとめ
X(旧Twitter)の期間指定検索は、情報収集や過去の振り返りに非常に役立つ機能です。
- 基本は
since:
とuntil:
コマンドを使うのが確実 - 応用コマンドを組み合わせれば、検索精度が飛躍的にアップする
- X運用やマーケティングリサーチにも絶大な効果を発揮する
- うまくいかない時は、入力ミスや利用環境をチェック
これらのポイントを押さえるだけで、あなたも今日から「X検索マスター」です。タイムラインを延々と遡る手間から解放され、スマートなXライフを送りましょう。
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