【エアコメとは】配信で使われる意味や心理を徹底解説!バレるリスクはある?

【エアコメとは】配信で使われる意味や心理を徹底解説!バレるリスクはある?

ライブ配信を見ているとき、「え、今のコメントどこにあった?」と疑問に思ったことはありませんか。

結論から言うと、「エアコメ」とは「エアコメント」の略で、実際には存在しないコメントを、あたかも投稿されたかのように配信者が読み上げる行為を指します。

※なお、本記事では配信パフォーマンスとしての「架空コメント」について解説します。特定のプラットフォームで使われる「コメントが反映されない処置(エアコメBAN)」とは異なります。

一見すると不思議な行動に見えますが、そこには配信者ならではの切実な事情やテクニックが隠されているのです。

この記事では、エアコメの基本的な意味から、なぜ配信者がそれを行うのかという心理、そして視聴者にバレてしまうリスクについてわかりやすく解説します。

目次

エアコメ(エアコメント)の言葉の意味とは

エアコメとは、ライブ配信プラットフォーム(YouTube Live、Twitch、ツイキャスなど)において、チャット欄に書かれていないコメントを配信者が読み上げたり、反応したりすることを意味します。

語源は「Air(空気)」と「Comment(コメント)」を組み合わせた和製英語のような造語です。「エアギター」がギターを持っていないのに弾くフリをするのと同様に、コメントがないのに読むフリをするためこう呼ばれています。

この言葉は、単に「嘘をついている」というネガティブな意味だけで使われるわけではありません。配信の流れを整えたり、沈黙を埋めたりするための「進行テクニック」として使われる側面もあります。

しかし、過度に行うと視聴者からの不信感につながるため、配信者界隈では「諸刃の剣」としても知られているのです。

【補足】別の意味「エアコメBAN」との違いに注意

「エアコメ」という言葉は、ニコニコ生放送などの一部のコミュニティでは全く別の意味で使われることがあります。

それは、悪質なコメントをしたユーザーに対し、運営や配信者側がそのコメントを他人から見えないようにする処置のことで、「エアコメントBAN(通称:透明BAN)」の略称です。

  • 本記事のエアコメ:配信者が「ないコメント」を読むこと(自作自演)
  • エアコメBAN:視聴者のコメントが「誰にも見えない」状態になること(ペナルティ)

文脈によって意味が正反対になるため、どちらの意味で使われているか注意が必要です。現在、YouTubeなどの配信界隈で単に「エアコメ」と言った場合は、前者の「架空コメント読み上げ」を指すことが一般的です。

なぜ配信者はエアコメを読むのか?3つの心理

実際にコメントが来ていないのに、なぜわざわざ架空のコメントを作り出すのでしょうか。そこには、配信者特有のプレッシャーや戦略が大きく関係しています。

主な理由は以下の3つに分類できます。

沈黙(無言)への恐怖を紛らわせたい

ライブ配信において、もっとも恐れられるのが「無言の時間」です。特に雑談配信などでは、話すネタが尽きてシーンとしてしまうと、視聴者が離脱する原因になります。

コメントがあればそれを話題に話を広げられますが、コメントが止まってしまったとき、場をつなぐために即興で「あ、〇〇さんこんにちは」といったエアコメを発動させることがあります。これは一種の防衛本能と言えるかもしれません。

人気があるように見せかけたい

コメントが絶え間なく流れている配信は、それだけで「盛り上がっている」「人気がある」という印象を与えます。

「初見です!」「面白いですね」といったポジティブなエアコメを自ら挟むことで、過疎(視聴者が少ない状態)であることを隠し、新規の視聴者が入りやすい雰囲気を作ろうとする心理が働きます。サクラを用意する手間を省いた、自作自演の一種とも捉えられます。

話題を自分の望む方向へ誘導したい

配信者が特定の話題について話したいとき、都合の良い質問が来るのを待つのは時間がかかります。

そこで、「〇〇についてはどう思いますか?」という架空の質問コメントを読み上げることで、自然な流れで自分の話したいトークテーマに移行することができます。これはトークスキルの一環として行われるケースも多いです。

エアコメと似た行為の違い【比較表】

配信の盛り上げ工作や自作自演には、エアコメ以外にもいくつか種類があります。それぞれの違いを整理して理解しておきましょう。

特に「サクラ」や「複垢(サブ垢)」との違いは、他者が関在しているかどうかがポイントになります。

用語行為の内容実行者特徴
エアコメ存在しないコメントを口頭で読み上げる配信者本人証拠が画面に残らない(口頭のみ)
サクラ協力者が実際にコメントを書き込む第三者(協力者)チャット欄に文字として残る
自演コメ別端末・別垢で自らコメントを打つ配信者本人操作の手間がかかるが文字に残る
botプログラムで自動的にコメントするシステム定型文が多く、不自然になりがち

このように比較すると、エアコメは「端末や協力者を用意する必要がなく、もっとも手軽に行える演出」であることがわかります。

コストがかからない反面、チャットログという動かぬ証拠との整合性が取れなくなるため、もっともバレやすい行為でもあります。

視聴者にエアコメがバレる瞬間とリスク

配信者がうまくやったつもりでも、視聴者は意外と細かい部分を見ています。特に最近の配信プラットフォームは機能が充実しているため、エアコメは容易に見破られてしまいます。

もっとも一般的なバレる原因は「タイムラグの矛盾」と「ログの不在」です。

アーカイブ(録画)で確認されたとき

リアルタイムの配信ではコメントの流れが速く、視聴者も見逃してしまうことがあります。しかし、配信終了後のアーカイブにはチャットのリプレイ機能がついていることがほとんどです。

配信者が「〇〇さん、ありがとう!」と言ったタイミングの前後に、該当するコメントが一切表示されていなければ、それは確定的な証拠となります。「バグで表示されていないだけ」という言い訳もできるかもしれませんが、何度も続けば信用されません。

配信画面へのコメント表示設定

多くのゲーム実況や雑談配信では、配信画面上にコメントをオーバーレイ(透過表示)させています。

画面上にコメントが表示される設定にしているにもかかわらず、画面に出ていないコメントを読み上げてしまった場合、その瞬間にエアコメが露呈します。これは配信者側の設定ミスや不注意による「自滅」パターンです。

エアコメがバレると、「嘘をつく配信者」というレッテルを貼られ、既存のファンが離れていく大きなリスクを伴います。

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まとめ

今回は、配信用語としての「エアコメ」の意味や、それを行う配信者の心理について解説しました。

記事のポイントをまとめます。

  • エアコメとは:実際にはないコメントを読み上げる行為のこと。
  • 別の意味:「エアコメBAN(透明BAN)」を指す場合もあるので文脈に注意。
  • 主な心理:沈黙への恐怖、人気演出、話題の誘導などがある。
  • リスク:アーカイブや画面表示との矛盾でバレやすく、信用を失う原因になる。

配信者にとっては、場をつなぐための苦肉の策かもしれませんが、視聴者との信頼関係を築く上では誠実さが重要です。

もしあなたが視聴者として「あれ?」と思う場面に出くわしても、それは配信者が一生懸命場を盛り上げようとしている努力の一端かもしれません。温かい目で見守るか、そっとブラウザを閉じるかはあなた次第です。

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