ニューバランスのスニーカー、ずらりと並んだモデルを見ると、どれも似ているようで「何が違うの?」「M996とかM1300とか、この数字って何?」と疑問に思ったことはありませんか。
実は、このモデル名に隠された数字やアルファベットには、一足一足の「個性」を示す重要な意味が込められています。
この記事では、ニューバランスの品番に隠された秘密を解き明かし、あなたの足にピッタリの一足を見つけるための「モデル選びのコツ」を分かりやすく解説します。このルールを知れば、スニーカー選びがもっと楽しく、もっと簡単になりますよ。
まずは基本!品番の数字が示す「性能」と「位置づけ」
ニューバランスの品番は、主に3桁か4桁の数字で構成されていますが、この数字こそがスニーカーの性能や特徴を知るための鍵となります。大まかに言うと、数字全体が大きいほど、ブランドの最新技術が投入された高機能・高価格なモデルであると理解すると分かりやすいです。
数字全体でわかるモデルの「格」
品番の数字が大きいほど、そのモデルはブランドの威信をかけたフラッグシップ(最上位機種)や、先進技術を搭載したパフォーマンスモデルである傾向があります。
- 300〜600番台: クラシックなデザインが多く、主にライフスタイルシューズとして展開。比較的リーズナブルな価格帯が魅力です。500番台はオフロード(不整地)ランニングがルーツで、丸みを帯びたフォルムが特徴です。
- 900番台: オンロード(舗装路)ランニングシューズとして開発された、ブランドの中核をなすシリーズ。当時の最新技術を搭載し、機能性とデザイン性を高い次元で両立させています。
- 1000番台: 900番台をさらに進化させたフラッグシップシリーズ。最高の素材と技術を惜しみなく投入し、極上の履き心地を提供します。
- 2000番台: 1000番台のコンセプトを引き継ぐ次世代フラッグシップ。より先進的なデザインと機能性を追求しています。
末尾2桁は「機能性」のタイプを示す
品番の最後の2桁の数字は、その靴がどのような機能性に特化しているかを示しています。このルールは特にランニングパフォーマンス系のモデルで顕著です。
- 40番台 (例: 840): 安定性 (Stability) を重視。歩行時や走行時のブレを抑制し、安定した足運びをサポートします。
- 60番台 (例: 860): クッション性 (Cushioning) に優れ、衝撃吸収性が高いモデル。足への負担を軽減します。
- 80番台 (例: 880): ニュートラル (Neutral) クッショニング。適度なクッション性と反発性のバランスが取れた、汎用性の高いタイプです。
- 90番台 (例: 890): 軽量性・スピード (Speed) を追求。レースやスピードトレーニング向けのモデルです。
例えば、同じ800番台の中でも「860」ならクッション性、「890」ならスピードを重視したモデル、というように見分けることができます。
【人気シリーズ比較】あなたに合うのはどの番台?
各シリーズの特徴を理解すると、自分に合ったモデルがぐっと見つけやすくなります。ここでは、特に人気の高いシリーズを比較表で見ていきましょう。
シリーズ | 主な特徴 | こんな人におすすめ | 代表モデル |
---|---|---|---|
500番台 | ・オフロード由来の安定性・丸みのあるクラシックなデザイン・豊富なカラーと手頃な価格帯 | ・初めてニューバランスを買う人・普段使いしやすい一足が欲しい人・コスパを重視する人 | 574, 576 |
900番台 | ・オンロード由来の高い機能性・シャープで都会的なデザイン・履き心地とファッション性を両立 | ・きれいめな服装に合わせたい人・快適な歩き心地を求める人・定番モデルで失敗したくない人 | 990, 996, 992 |
1000番台 | ・ブランドの威信をかけた最高峰・ENCAPやABZORBなど技術の結晶・”雲の上を歩くような”履き心地 | ・最高の履き心地を体験したい人・長時間の立ち仕事や歩行が多い人・本物志向のスニーカー好き | 1300, 1400, 1500, 1700 |
2000番台 | ・1000番台を継承する次世代機・先進的・未来的なデザイン・高い衝撃吸収性と反発性 | ・最新のテクノロジーを体感したい人・ハイテク系スニーカーが好きな人・周りと差をつけたい人 | 2002R, 2040 |
数字だけじゃない!品番のアルファベットの意味も解説
品番の前後には、生産国や性別、モデルのカテゴリなどを示すアルファベットが記載されています。これもモデル選びの重要なヒントになります。
モデル名の最初につくアルファベット
- M / W: 「M」はMen’s、「W」はWomen’sの略。メンズ・ウィメンズモデルを区別します。
- U: 「Unisex」の略で、男女兼用のサイズ展開があるモデルです。
- M (単体): 主に「Made in USA」や「Made in UK」で生産される、ブランドの伝統と技術を象徴するフラッグシップモデルに付けられます。(例: M990, M1300)
- CM / ML:
CM
やML
で始まる品番は、クラシックモデルのデザインを踏襲したライフスタイルシューズを指し、主にアジアで生産されます。ML
は「Men’s Lifestyle」の略です。品質を保ちつつ価格を抑えているのが特徴で、コストパフォーマンスに優れています。(例: CM996, ML574) - MR / MW: 「MR」はMen’s Running、「MW」はMen’s Walkingのように、具体的な用途を示す記号です。
モデル名の後ろにつくアルファベット
品番の後ろについているアルファベットは、主にカラーを表すコードです。例えば、「GY」はGray、「NV」はNavy、「BK」はBlackといった具合です。そのほか、アッパーの素材を示す「L」(Leather)や「S」(Suede)などが付く場合もあります。
プレゼントを選ぶ際や、特定の色・素材のモデルを探しているときに役立つ知識ですね。
【目的別】あなたに合うニューバランスの選び方 3つのコツ
品番のルールが分かったところで、具体的なモデル選びのコツを3つの視点からご紹介します。
コツ1:履き心地で選ぶなら「1000番台」以上がおすすめ
もしあなたが、長時間の歩行でも疲れにくい、最高の履き心地を求めるのであれば、迷わず「1000番台」以上のモデルを選んでみてください。ニューバランスが誇るクッショニング技術「ENCAP(エンキャップ)」や「ABZORB(アブゾーブ)」を搭載したモデルが多く、衝撃吸収性と安定性は格別です。その履き心地は、かのラルフ・ローレン氏に「雲の上を歩いているようだ」と言わしめたほど。一度体験すると、他のスニーカーに戻れなくなるかもしれません。特に「M1400」や「M1700」は、その快適さで多くのファンを魅了しています。
コツ2:ファッション性で選ぶなら「500番台」「900番台」
ニューバランスをファッションアイテムとして取り入れたいなら、「500番台」や「900番台」が最適解です。特に「574」や「996」は、どんなスタイルにも合わせやすい完成されたデザインで、長年にわたり世界中で愛され続ける超定番モデル。流行に左右されないため、一足持っておくと非常に重宝します。丸みのある「574」はカジュアルな服装に、シャープな「996」はきれいめなコーディネートによく似合います。カラーバリエーションも豊富なので、自分のスタイルに合った一足を選ぶ楽しみもあります。
コツ3:コスパ重視なら「CM」「ML」モデルも賢い選択
「USA製やUK製は魅力的だけど、ちょっと値段が…」と感じる方もいるでしょう。そんなときは、品番が「CM」や「ML」で始まるモデルに目を向けるのが賢い選択です。これらは、USA/UK製のオリジナルデザインをベースにしたライフスタイルモデルで、手に取りやすい価格帯で展開されています。近年は品質も飛躍的に向上しており、普段履きには十分すぎるほどのクオリティを誇ります。特に人気の「CM996」や「ML574」は、コストパフォーマンスに優れた名作といえるでしょう。
まとめ:数字の意味を知って、最高のニューバランスを見つけよう!
今回は、ニューバランスの品番に隠された数字やアルファベットの意味について解説しました。
- 数字全体が大きいほど高機能・ハイエンド
- 末尾2桁は安定性やスピードなどの機能性
- 先頭のアルファベットはカテゴリや生産背景
これらのルールは、まるでニューバランスからのメッセージのようです。このメッセージを読み解くことができれば、無数にあるモデルの中から、自分の目的やスタイルに合った、まさに「運命の一足」を見つけ出すことができるはずです。
ぜひこの記事を参考に、あなただけの最高のニューバランスを探す旅を楽しんでくださいね。
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