日差しが強い日の必需品、サングラス。でも、室内に入ったときや曇ってきたとき、「外したサングラス、どこに置こう?」と困った経験はありませんか。
胸元に掛けたり、カバンにしまったり。選択肢はいくつかありますが、ついやってしまうのが「後ろ掛け」。手軽な一方で、「あれってダサいのかな?」「やんちゃに見えないかな?」と、少し不安に思う方もいるかもしれません。
この記事では、そんなサングラスの後ろ掛けが「ダサい」と言われてしまう原因から、逆におしゃれに見せるためのコツまで、詳しく解説していきます。後ろ掛け以外のスマートな扱い方も紹介するので、もうサングラスの置き場所に悩むことはありません。
大前提:
「ダサい」「おしゃれ」といった評価は主観的なものであり、個人の価値観や文化によって異なります。
ファッションの流行は地域や年代によって差があるため、一概には言えない部分もあります。
なぜ?サングラスを後ろ掛けする人の心理と理由
街中やリゾート地で、サングラスを後頭部に掛けている人を見かけることがありますよね。一体どんな理由で、あのスタイルを選んでいるのでしょうか。そこには、いくつかの心理や背景が隠されています。
一つ目は、なんといっても「手軽さ」です。室内に入ったり、誰かと話したりする際に、一時的にサングラスを外したい場面は頻繁にあります。そのたびにケースに出し入れするのは面倒ですし、ポケットに入れるとレンズが傷つくかもしれません。その点、後ろ掛けならサッと頭に移動させるだけ。両手も空くので、最も簡単な一時保管場所といえるでしょう。
また、「ファッションの一部」として、アクセサリー感覚で楽しんでいる人も少なくありません。特に海外のセレブリティやアーティストが、ラフなスタイルで後ろ掛けしているのを見て、「かっこいいな」と真似した経験がある方もいるのではないでしょうか。Tシャツやキャップだけでは物足りないときに、コーディネートのアクセントとして機能するのです。
もちろん、特に深い意味はなく、単なる「癖」や「習慣」になっているケースもあります。一度この手軽さを知ってしまうと、無意識のうちに後ろ掛けスタイルが定着することも。このように、サングラスの後ろ掛けは、利便性とファッション性の両面から選ばれているスタイルなのです。
「サングラスの後ろ掛けはダサい」と言われる3つの原因
手軽で便利なサングラスの後ろ掛けですが、残念ながら「ダサい」という印象を持たれてしまうこともあります。その背景には、いくつかの原因が考えられます。なぜネガティブなイメージにつながるのかを知ることで、ダサ見えを回避するヒントが見つかりますよ。
原因1:一昔前の流行に見えるから
サングラスの後ろ掛けスタイルは、1990年代から2000年代初頭にかけて特に流行しました。そのため、現在のファッションの文脈で見ると、少し「時代遅れ」な印象を与えてしまうことがあります。当時のファッションを知っている世代からは「懐かしいスタイル」、知らない世代からは「何だか古い感じ」と受け取られ、結果として「ダサい」という評価につながってしまうのです。もちろん、ファッションの流行は繰り返すもの。しかし、当時のままの感覚で取り入れてしまうと、意図せず古臭さが出てしまう可能性は否定できません。
原因2:TPOに合っていないから
どんなにおしゃれなスタイルでも、TPO(時・場所・場面)をわきまえなければ、良い印象は与えません。サングラスの後ろ掛けは、あくまでカジュアルでリラックスしたシーンに適したスタイルです。例えば、フォーマルなレストランや厳粛な雰囲気の場所、ビジネスシーンなどで後ろ掛けをしていると、マナーを知らない、だらしない人だと思われても仕方ありません。室内でも掛けっぱなしにしているのと同じように、周囲に違和感や不快感を与え、「ダサい」以前に常識を疑われてしまうこともあるので注意が必要です。
原因3:やり方次第で「やんちゃ」な印象になるから
サングラスのデザインや服装との組み合わせによっては、威圧感を与えたり、ヤンキーやんちゃで少しチャラい軽薄なイメージに見えたりすることがあります。特に、いかついデザインのサングラスを無造作に後ろ掛けしていると、近寄りがたい雰囲気が出てしまうことも。また、髪がボサボサだったり、服装に清潔感がなかったりすると、だらしなさが強調され、おしゃれとは程遠い印象になってしまいます。本人は無意識でも、周囲からは「ちょっと怖い」「だらしない」と見られ、それが「ダサい」という評価につながるのです。
ダサいとは言わせない!おしゃれなサングラス後ろ掛けのコツ
「ダサい」と言われる原因が分かれば、対策は難しくありません。ちょっとしたコツを押さえるだけで、サングラスの後ろ掛けは一気におしゃれなスタイルに変わります。ここでは、今日から実践できる3つのポイントを紹介します。
コツ1:サングラスのデザインを厳選する
まず大切なのが、どんなサングラスを選ぶかです。後ろ掛けスタイルに挑戦するなら、なるべくシンプルでクラシックなデザインを選びましょう。例えば、「ウェリントン」や「ボストン」といった、誰にでも似合いやすい定番の形がおすすめです。フレームの色も、ブラックやブラウン、べっ甲柄など、ファッションに馴染みやすいものが良いでしょう。
逆に、フレームが極端に太いものや、ギラギラしたミラーレンズ、奇抜なデザインのサングラスは、後ろ掛けすると悪目立ちしやすく、難易度が高くなります。まずはベーシックな一本を選んで、コーディネートの邪魔をしない、さりげないアクセントとして取り入れるのが成功の秘訣です。
ミラーレンズサングラスはダサい?理由とおしゃれに見せる選び方・コーデ術を解説
コツ2:ファッションとの統一感を意識する
サングラスは、ファッションアイテムの一つ。服装全体の雰囲気と合っていなければ、ちぐはぐな印象になってしまいます。後ろ掛けスタイルと特に相性が良いのは、Tシャツにデニムといったカジュアルなスタイルや、ストリート系、アウトドア系のファッションです。これらのスタイルなら、サングラスのラフな雰囲気が自然に溶け込みます。
きれいめなジャケットやシャツに合わせたい場合は、「ハズし」のテクニックとして有効ですが、これは少し上級者向け。全体のバランスをよく考えないと、だらしなく見える危険性もあります。まずは、ご自身の得意なカジュアルスタイルに合わせて、統一感を意識することから始めてみましょう。
コツ3:髪型とのバランスを考える
意外と見落としがちなのが、髪型とのバランスです。サングラスを後頭部に安定させるためにも、見た目のすっきり感を出すためにも、髪型は重要な要素。ショートヘアや、髪をすっきりとまとめたアップスタイルは、サングラスが安定しやすく、バランスも取りやすいのでおすすめです。
ミディアムヘアやロングヘアの方が後ろ掛けをする場合は、髪がサングラスに絡まったり、変な跡がついたりしないように注意が必要です。髪を一度手で押さえてから、その上からそっとサングラスを乗せるようにすると、スタイルが崩れにくくなります。清潔感を保つためにも、髪の毛のケアは忘れずに行いましょう。
後ろ掛けだけじゃない!スマートなサングラスの扱い方
後ろ掛けは手軽ですが、落としてしまったり、TPOに合わなかったりする場面もあります。そんなときのために、他のスマートなサングラスの扱い方も知っておくと便利です。それぞれの方法のメリット・デメリットを比較して、状況に応じて使い分けましょう。
方法 | メリット | デメリット | おすすめシーン |
---|---|---|---|
後頭部に掛ける | 手軽、アクセサリー感覚で使える | 落ちやすい、髪が乱れる、ダサいと思われる可能性 | アウトドア、フェス、散歩 |
Tシャツの首元に掛ける | こなれ感が出ておしゃれ、手軽 | 屈むと落ちる、Tシャツの首元が伸びることも | 街歩き、カフェでの休憩 |
胸ポケットに入れる | スマートで大人な印象、落ちにくい | ポケット付きの服が必須、サングラスがはみ出る | ジャケットやシャツスタイル |
ストラップを使う | 紛失防止、ファッション性が高い | コーデを選ぶ、人によっては邪魔に感じる | キャンプ、釣り、旅行、子育て中 |
専用ケースにしまう | サングラスを確実に保護できる | 荷物になる、出し入れが面倒 | 長時間使わない時、カバンでの移動中 |
このように、それぞれの方法に一長一短があります。例えば、アクティブに動くアウトドアシーンでは紛失防止にストラップを使い、街で少しお店に入るときはTシャツの首元に掛ける、といったように使い分けるのが大人のマナーであり、おしゃれのコツともいえます。常にケースを持ち歩くのが最も安全ですが、シーンに合わせたスマートな所作を身につけておくと、よりサングラスファッションを楽しめますよ。
まとめ:サングラスの後ろ掛けは「ダサい」から「おしゃれ」に変えられる
サングラスの後ろ掛けは、決して「ダサい」と決まっているわけではありません。時代遅れに見えたり、TPOに合っていなかったり、清潔感がなかったりすることが、ネガティブな印象につながるだけなのです。
今回ご紹介したように、
- シンプルなデザインのサングラスを選ぶ
- カジュアルな服装に合わせる
- 髪型をすっきりさせる
といったポイントを押さえるだけで、後ろ掛けスタイルはぐっと洗練された印象に変わります。
また、後ろ掛けにこだわらず、Tシャツの首元に掛けたり、グラスコードを使ったりと、状況に応じて扱い方を変えるのがスマートな大人の選択です。
「ダサいかも」という不安を解消し、自信を持ってサングラスをファッションに取り入れましょう。TPOをわきまえ、自分に合ったスタイルを見つけることで、夏の日のコーディネートがもっと楽しくなるはずです。
コメント